2023.09.27
不用なお皿の買い取りのはずが、大切な貴金属も強引に買い取られた!-訪問購入のトラブルが増えています-((独)国民生活センター)
購入業者が自宅に来て物品を買い取る、いわゆる「訪問購入」に関する相談が、全国の消費生活センター等に寄せられており、ここ数年増加しています。契約当事者が60歳以上の割合が全体の8割近くを占めているという特徴があり、特に高齢者に注意してほしいトラブルです。
訪問購入については、特定商取引に関する法律においてルールが定められていますが、相談の内容をみると、ルールを守らない購入業者によるトラブルが生じています。
そこで、訪問購入に関するトラブル事例を紹介し、消費者に注意喚起します。
【相談事例からみる特徴と問題点】
- 電話であの手この手で来訪の承諾を得ようとする。
- 突然訪問してきてしつこく勧誘、とにかく家に上がろうとする。
- 購入業者名や、どの種類の物品について訪問購入の勧誘をするか告げていない。
- 売るつもりがなかった物品も強引に買い取られる。
- 物品名や価格を具体的に記載した書面を渡されない。
- 消費者はクーリング・オフ期間中、物品の引渡しを拒むことができることを伝えていない。
【アドバイス】
- 購入業者から電話がかかってきても、安易に訪問を承諾しないようにしましょう。
- 突然訪問してきた購入業者は家に入れないようにしましょう。
- 事前に、購入業者の名称、買い取ってもらう物品の対象をしっかり確認しましょう。
- 買い取りの勧誘を承諾していない貴金属の売却を迫られたら、きっぱり断りましょう。
- 購入業者から交付された書面をしっかり確認しましょう。
- クーリング・オフ期間内は、購入業者に物品の引渡しを拒むことができます。
- トラブルになった場合や不安がある場合は、消費生活センターに相談しましょう。
■(独)国民生活センターHP
https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20230927_1.html