2023.03.22
増加する中古自動車の売却トラブル-強引な勧誘やキャンセル妨害も-((独)国民生活センター)
全国の消費生活センター等に寄せられる中古自動車(以下、「中古車」という)の売却に関する2021年度の相談件数は前年度の1.25倍となっており、2022年度も増加傾向にあります。
「査定時に強引に契約させられ、車を持っていかれた」「契約後すぐにキャンセルを申し出たら、高額なキャンセル料を提示された」など、強引な勧誘やキャンセル時のトラブル等に関する相談が寄せられています。
そこで、中古車の売却について多く寄せられる相談事例を紹介し、トラブルの未然防止のため消費者への注意喚起等を行います。
【相談事例】
●強引な勧誘・契約
・事例1:査定時に強引に契約させられ、車を持っていかれた。
・事例2:事業者が居座り帰らない様子だったので、やむなく契約してしまった
・事例3:勝手に契約したことにされていて、断ったらキャンセル料を請求された
●高額なキャンセル料の請求
・事例4:契約後すぐにキャンセルを申し出たら、高額なキャンセル料を提示された。
・事例5:高額なキャンセル料の算出明細が示されない。
●契約後の査定額の減額
・事例6:修復歴を告げ、2回も査定して決まった売却額が、突然減額された。
・事例7:引き渡した10日後に、事業者ら一方的に契約を解除すると言われた。
【アドバイス】
- 査定の場では契約せず、一度冷静に考えましょう。
- キャンセル条項など、事前に契約書をしっかり確認しましょう。
- 査定サイトに書き込んだ情報で、複数社から勧誘されることがあります。
- 修復歴や事故歴を事前に適切に告げていた場合、契約後の修復歴等を理由とした契約の解除や減額には応じる必要はありません。
■(独)国民生活センター
https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20230322_1.html